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2018年10月5日金曜日

短編小説(堕落)

出だしは良かった。
幼稚園、小学校、中学校までは。
高校生、思春期の自分の変化、そして周りの変化に耐えられず、
授業中は気が立ってしまい、イライラ、頭痛、下痢。
だんだん、学校に行くのが億劫になり、仮病で休む事が多くなった。
元々話すのが苦手だったこともあり、どんどん周りとの距離が
開いていった。授業もよくわからない。
ひたすら自分を守ることで精一杯だった。
夜は眠れず、むしろ現実逃避のためにゲームをしていた。
この苦しみに陥る人は一定数いるのではないか?
やがて、自分を大事にすることを忘れ、煙草を吸い始める。
朝起きると、今日もまたか…と。
気分は下がりあがらない。
恋愛もせず、部活もしない。ただ、ただ時間が過ぎるのを待つのみである。
煙草はかなりの効果あり。生活の全てのストレスを消失させてくれる。
頭が、スカッとした。本数が増えてゆき、授業に差し支える。
ただでさえイライラしてので、もう授業どころではない。
授業中は意識が朦朧としている。成績がガタ落ちである。
ここまで来ると、テスト前に家で勉強するしかなくなってくる。
中間テスト、期末テスト。
とにかく赤点をとらないように暗記科目は乗り切れるものの、
数学、物理はもう自信を無くす位に、点数が思わしくない。
公式の意味を理解せず、暗記をし、テストの最初の小問を解ける位である。
その繰り返しを三年間続けなんとか高校を卒業し思い出が苦しみの一点の
連続である。
なんとか大学に進学出来たものの、どうなるかはもう見えているでしょう…。

街の建物

建物に入ると
たちまち、その空間によって
やる気が起きだしたりする。
環境は人をつくる。
しかし、家に帰ってみると
また、切り離された空間に戻ってしまう。
性格、環境、遺伝によって…。

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