夕方のぼんやりした不安
これは働いても、働いていなくても
何歳になってもやってくるのではないか?
日々、笑いが込み上げるが、気分は下がってゆく。
苦痛ほど現実感のあるものはない。
散歩道
ふと、玄関を開けると涼しい風と澄んだ空気を感じた。
少し歩き、塀のある路地を抜けると
そこには、いくつもの風達が僕に纏わりついてくる。
目的地を決めようとした途端、嫌な予感がした。
歩道を歩いていると、道路に白い車が走っている。
きっと運転手は一瞬、僕を観るだろう。
そして、僕も一瞬運転手の顔を観る。
お互いに、いつもの生活ではなかなか見れない
「表情」をしているだろう。
運転手には特徴的な顔がある。