壊れるはずのなかった
無数の色は
誰もが失われてゆく
この箱庭の中で
気付かぬまま
言葉を交わした
この瞬間に
演じ始めたあなたは
もう戻れない。
失われてゆくはずのなかった
本当の自分はいつしか
仮の姿と変わってゆく。
本当の自分であるかのように錯覚して。
仮の姿の連鎖反応の中で人は皆
消えてゆく。
時が止まれば僕達は分かるだろうか。
変わり果てた多くの人達は闇に消えてゆく
濁った瞳はもう元の世界を映せない。
箱の中に居る事すら
分からないまま
気付かぬまま。
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