2021年9月11日土曜日

毎朝、何処へ行くのか

 朝、6時半に目が覚め、いつもの太陽の光が緑色のカーテンから透けて入ってくる。

棚に置いてあるフェイスタオルを手に持ち洗面所へと向かう。

梅雨のなんともいえない寝汗と共に、顔にも少し汗をかいている。

 そして歯を磨く。少し吐き気がするが、いつもの事だ。

きっと年齢のせいもあるだろう。

冷蔵庫からパンを出し、トースターに入れる。

コーヒーを準備し、パンが焼けたら、朝食のはじまりである。

 再び、少々の吐き気と共に朝食を済ませる。

 あと10分で自宅を出ないと、仕事への電車に遅れてしまう。

 ここまでは良い。

毎朝の自分への問答が始まる。

「なんで行かないといけないのか?」

「どうして行かなければならないのか?」

こういった疑問が、毎日繰り返される。

 いったいどれくらいの人達が思っているのだろうか。

きっと本当は別のところに行きたいのかもしれない。

しかし、それが何処なのかがわからないのだ。

 もしくは、他のところに行けば幸せになれるような気がする。

それも気のせいかもしれない。

「また同じような疑問が浮かんできてしまうのではないか?」

 結局、いつもの日常を終え、自宅に帰る。

「なぜここに帰ってくるのか?」

それは住所が「ここだから。」である。

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